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オーガニック住宅プロジェクト

 この住宅は、私が以前、建築した建物を紹介しています。一般健常者の人やアレルギー疾患のある人、シックハウス症候群の方、軽度の化学物質過敏症(CS)の患者さんなどの方には、これ以上健康的で、安全性の高いオーガニック住宅はないと今でも思っております。しかし、多くのCS発症者には「対応できていない建物」であることは間違いありません。

 CS発症者には、天然木、畳のイ草、土壁の土やワラなどにも醜いアレルギー症状をおこします。特に新しい針葉樹系の木材は、CS発症者にとっては「危険物」と考えた方が自然です。またこの建物では、畳にワラ床は、使用してはいませんが、ワラ床畳やイ草表もCS患者には、CS症状を起こす危険物です。「有機栽培だろうが、無農薬だろうが」問題外の話です。
 そしてCS発症者は、土壁の土やワラにもアレルギーを起こします。この住宅では、古来から見て邪道でもある「発酵していないフレッシュな土とワラ」を使用しましたが、発酵した土壁用の土が、強烈な臭いを長年室内に発生させ、居住者を長年苦しめることになるため、あえて未発酵のものを使用しました。しかし、その努力は無駄でした。
 CS発症者にとって、安全な自然素材はとっても重要ではありますが、その使い方や地域性、立地条件を十二分に考慮して使用しないと、カビなどの温床となります。またピュアーな自然素材は化学物質やニオイの吸着という新たな問題が発生し、別の形でのシックハウスとなってしまいます。
 CS発症者は、自然素材の他、化学的な素材にもケースバイケースで、うまく使いこなす必要があります。
 またCS発症者の住まいについては、「化学物質過敏症を工夫で乗りきる、住まい対策実践編と暮らし対策実践編・アットワークス」を是非お読みください。何か必ずCS発症者の生活や住まい対策、住宅づくりのお役に立つと思います。
 アレルギーのある方やシックハウス問題に関心のあるクライアント様や工務店・設計士の方は、是非「改訂版・アレルギーの人の家造り(緑風出版)」をお読みいただけますか!
 お願い申し上げます。


外観
和室

和室
キッチン
キッチン

階段
階段
和室

浴室
外観
出窓

土から生まれ、大地にかえる。そんなおうちになりたいな! 作:TAMAKI
光るかえるのキャラクター

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